不妊治療(体外受精、顕微授精時に)でよく使われる用語に「貯卵」という言葉があります。
読み方は”ちょらん”です。
この貯卵はおもに中刺激や高刺激の不妊治療を行っている方に多く使われている言葉です。
貯卵って何?
貯卵とは、体外受精、顕微授精時に卵子と精子を受精させてから、胚盤胞まで育てた受精卵(受精後5~6日目の胚)を凍結して保存しておく(凍結保存といいます)ことをいいます。
受精前の卵子のみを凍結しておく事を「卵子凍結保存」といいます。
2人目を希望する場合や、体調を整えてからの移植を希望する場合などの際にメリットがあります。
“わざわざ受精卵を貯めておくなんて”と思うかもしれませんが、それほどまでに卵子の年齢は妊娠率に大きな影響を及ぼすものなんです。1年でも、1ケ月でも若い卵子のほうが妊娠の可能性を広げてくれます。忙しい診療科の先生のなかには、パートナーが決まった時点で貯卵した方もいますよ。
年齢的な目安としては、35歳以下の採卵で胚盤胞を最低でも5個貯卵できていれば、2人目まで妊娠・出産できる可能性が高まります。35歳に間に合わない場合も、できるだけ38歳までに貯卵しておいた方がよいでしょう。胚盤胞を3個貯めることができれば、1人は出産できる確率が高くなります。
貯卵の数
平均的には5~10個貯卵しておくと安心できると言われています。
低刺激での治療の場合は採卵で得られる卵子の数は多くても3〜5個程度が平均のため、貯卵はできない、もしくは多くても2〜3個の貯卵になります。
中刺激での治療の場合は採卵で得られる卵子の数は10〜15個程度が平均的で、貯卵は5〜10個程度になることが多いようです。
高い刺激での治療の場合は採卵で得られる卵子の数は20〜40個程度が平均的で、貯卵は10〜個程度になることが多いようです。
(私のフォロワーさん達とのお話の中で聞いた結果の平均値です✨)
貯卵には凍結保存費用がかかるって本当?
貯卵には凍結管理費用がかかります。
一般的にほとんどの不妊治療クリニックでは1年間の管理費用が”受精卵1〜3個で3万〜6万円”程になります。
ですので凍結できた受精卵が2個だった場合は5万円、4個だった場合は10万円というように保存できた個数によって金額が変わるクリニックが全国的には多いようです。
*この記事は私がTwitterのフォロワーさんから伺った体験談をもとにまとめたものになります。